(1)公表事項
1.運輸の安全に関する基本方針
社長は安全に関する経営者の責務として、自ら目標を掲げ先頭に立ち、目標の達成のために積極的に施策の実施に関与する。
2.輸送の安全に関する目標及び達成状況
令和4年度 |
目標 |
実績 |
状況 |
人身事故 |
0 |
0 |
達成 |
物損事故 |
0 |
31(9) |
未達 |
* 令和5年度実績 31件の100%減にて目標
★ ()内は後退事故件数
3.自動車事故報告規則第2条に規定するバス事故
貸切部門および乗合バス部門とも該当する事故はなし。
4.輸送の安全のために講じた措置
ドライブレコーダーの100%取付けが完了している。
5.輸送の安全に係る情報の伝達体制
別紙連絡体制表のとおり
6.輸送の安全に関する教育及び研修の実施
ヒヤリ・ハットの掲示
ドライブレコーダーの画像閲覧による教育
7.運輸の安全に係る内部監査の結果と改善措置
自己チェックリストにて監査実施(別紙)
8.安全管理規定
届出済み安全管理規定のとおり(別紙)
9.安全統括管理者
安全統括管理者・・・原田博幸(専務)
(2)行政処分の有無
1.令和5年度行政処分なし
*その他輸送の安全に対する取り組み
・ヒューマンエラーを防ぎ、車両事故、構内(駐車場等を含む)事故を撲滅させます。(物損事故の大部分がガードレールやポール等の道路施設や駐車車両・電柱等に対する接触程度の自損事故が多く発生しており、ちょっとした慣れや油断によって引き起こされている『だろう運転』による事故の発生が多く認められる。)
・バスガイドや添乗乗務員等による声掛け運動をはじめ、点呼及び帰庫時における乗務員の異変を速やかに察知するとともに早め早めの対応をとります。
・日頃からヒヤリ、ハットの事例を各乗務員から聴取し、点呼時及び乗務員教育時に各乗務員に共有させるとともに注意喚起を徹底させます。
・乗務員教育においてドライブレコーダー画像及び自動車事故対策機構が発刊している危険予知トレーニング(KYT-Ⅳ)、自動車損害保険会社からの自動車防災情報等を積極的に活用します。
・アルコールチェッカー(デジタル最新型)による、出庫、帰庫及び宿泊時通信点呼時にも確認を確実に実施し、飲酒運転の撲滅に努めます。
・昼間運行500km超時及び深夜100㎞以上の連続走行時の体調報告(中間点呼)にて乗務員の体調を把握し、必要に応じて運転手交替の措置を取ります。
・各期における交通安全運動や車両輸送安全総点検運動等に対し社員一丸となって積極的に取り組み安全意識を高めていきます。
・冬季シーズンには、チェーン脱着訓練や雪道の実地講習等を実施し、安全技術を安全技術を高めていきます。
・事故惹起者への指導教育を速やかに実施します。
(指導の強化)
・初任診断、適齢診断等の適性診断を計画的に実施します。
(一般診断;2年毎/適齢診断・特定診断;毎年実施)
・乗務員を「安全運転中央研修所」へ派遣し、安全運転技術と知識の向上を図っていきます。
・健康診断のほか、平成28年度より導入したSAS診断・脳ドック等を継続し、乗務員に対する健康管理を徹底します。
・毎年の健康診断における結果を踏まえ、異常が認められる乗務員に対する産業医による個別診断を実施し、乗務員の乗務停止から回復までの業務管理を行います。
・各営業所の営業所長・運行管理者等による現場長会議を定期的に実施して情報交換を行い、業務の改善と見直しを積極的に実施します。
輸送の安全に係る費用(予算)
令和6年度 |
支出項目 |
予算額 |
備考 |
教育等に関する項目 |
安全教育費(適性診断・運転経歴証明等を含む。) |
1,120,000 |
適性対象50名
経歴対象80名 |
外部機関講習委託料 |
210,000 |
|
安全表彰経費 |
840,000 |
|
グットランニング |
1,500,000 |
|
健康診断等に関する項目 |
SAS診断費用 |
500,000 |
対象者50名 |
脳ドック診断費用 |
1,050,000 |
対象者50名 |
健康診断費用の助成 |
960,000 |
対象者80名 |
産業医の選任と個別診断 |
300,000 |
|
設備及び機器等に関する項目 |
スタッドレスタイヤ |
3,150,000 |
対象10台分 |
タイヤチェーン |
105,000 |
対象3台分 |
配車システムクラウド導入 |
100,000 |
対象3台分 |
合計:9,835,000円 |
令和5年度 物損事故発生件数と概要
場所 |
駐車場、構内等 |
走行中(低速、高速) |
走行中(対車両) |
合計 |
件数 |
14件 |
10件 |
7件 |
31件 |
事故の概要 |
・後退時接触 ・工作物への接触 |
・後退時方向変換時の接触事故 |
・狭賄賂で接触 ・ミラー接触 |
・後退時9件 ・その他22件
|
前年度は、新型コロナウイルスの影響も若干薄れ、貸切バスの需要受注も回復傾向にあった。
事故については、過去の事例から以下の発生原因について引き続き注意を喚起し、事故防止を徹底致します。
・道路以外の場所である駐車場或いは車庫内等で発生する事故が多く発生した。
・尻振り事故等の大型バス特有の接触事故が発生した。(車両の特性の認識欠如)
・前進及び後退時に自車周囲の「安全確認の希薄」「だろう運転」が事故原因となった軽微な接触事故が多数発生してしまった。
※事故防止のための考察として
・交通事故の発生状況から分析するといずれの事故原因も「確実な安全確認」不足が原因と認められるヒューマンエラーであり余裕を持った確実な安全確認と防衛運転を実践することで弊社発生の交通事故の大部分が防げるものと考えます。
・乗務員教育を通じて「指先呼称」や「声だし確認」等を確実に実施させ、『だろう運転』から『かも、知れない運転』及び「後退時の下車確認」の指導を強化徹底致します。
(株)栄和交通 事故・災害等における報告連絡体制図